校長先生からのメッセージ(3月)

2022/03/07

学校生活

『平和を想う』

世界中がロシアのウクライナへの侵攻に注目しています。この紛争ですでに、何千何百人もの兵士や一般市民が亡くなったと報道されています。ウクライナでは一般人が銃の使い方を学び、総動員令と称して成人男性はみな国に残り、他の市民は国境を越えて避難しています。小さな子供が泣きながら、父親を見送る姿がニュースの画面に映るのを見ると、こちらも胸が痛み、涙がこぼれます。このような悲惨な報道が毎日続いています。

三育の系列である、セブンスデーアドベンチストの教会、学校、病院が首都キエフをはじめ、ウクライナ国内の各地にあります。とても身近に感じますし、現地の方々の安全と無事のために祈らずにはいられません。

また、三育の系列の国際NGOアドラは、周辺国に避難したウクライナ人のために食料や衣服、衛生用品などを支援する方針ですが、物資が足りていないとのことです。まだまだ難民が増えていくことも予想されます。この状況を受けてアドラ・ジャパンは募金を受け付けており、多くの支援がすでに集まっているようです。それだけ日本においても関心が高いことが伺えます。

アドラ・ジャパンの働きをNHKが取材しました。(2月28日NHK「首都圏ネットワーク」放送分より)

『アドラ・ジャパンの事業部マネージャー杉本亜季さんは、「自分ができる募金というかたちで平和に貢献したいという人や、小額でも役立ててほしいという声が届いています。想定を上回る募金の額に驚きながらも感謝しています」と話しています。

日本にいながらできる支援について杉本さんは「寄付をしていただくのが一番分かりやすい行動の起こし方だが、ニュースなどを通して、ウクライナの人に何が起きているか関心を持ち続けることが大事だ。そして、知ったことを、家族や友達、身近な人と話して長引く状況のなかでも、忘れないようにしてほしい。関心を持ち続けることが、次に何ができるか自ら考えることにつながると思います」と話していました。』

詳しい状況はわかりません。私たちも関心と思いをウクライナに寄せていきたいと思います。支援や協力に関心のある方は、アドラ・ジャパンのホームページをご覧ください。https://www.adrajpn.org/

今週の卒業祈祷週(テーマ:Walking with Jesus)では、6年生が、神様による平和について、自分の経験や、聖書の物語や聖句を通して語っている場面がいくつもありました。また、祈りの組で、あるいは教室で、個人的な祈りの中に、ウクライナのことを挙げて平和のための祈りが捧げられました。

 戦争は自然に発生するものではなく、人間が生み出すものです。資源や経済の格差によるもの、独裁政権によるもの、異なる民族間や異なる宗教によるもの、様々な要因があります。結果として悲惨な歴史として記録にも記憶にも残り続けます。今の子どもたちの記憶に残るものが悲惨なものであるとしたら本当に悲しいことです。

平和も自然発生するものではありません。私たちは、平和を作り出さなければなりません。そのために、まず身近な存在を尊び、自分の心と体を守り、家族を守り、社会とつながっていく。それに加えて三育の子どもたちは「Walking with Jesus」イエス様と共に歩むことが平和を作り出すことであることを知っています。子どもたちの心に真の平和が宿りますようにと祈ります。

「平和をつくり出す人たちは、さいわいである、彼らは神の子と呼ばれるであろう。」マタイによる福音書 5章9節

ご家庭の上に神様からの祝福が豊かにありますようお祈り致します。

校長 小原 義信

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